訪問看護は子育てと両立できる?子育て看護師の働き方とお金事情

訪問看護への転職を考え、住宅街を歩く子育て中の看護師 看護系
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「訪問看護なら、子どものお迎えに間に合うのかな?」

「日勤中心でも、訪問件数や記録が多くて帰れないのでは?」

「オンコールがあるなら、子育てとの両立は難しそう……」

訪問看護に興味があっても、実際の帰宅時間や働き方が分からず、転職を迷っている方もいるのではないでしょうか。

私も病棟とクリニックを経験したあと、クリニックに所属するパート看護師として訪問看護の応援に入るようになりました。

結論からお伝えすると、訪問看護は勤務先の条件が家庭に合えば、子育てと両立しやすい働き方の一つです。

訪問件数が多く、記録が残る日もあります。

しかし、訪問予定を把握しやすく、利用者さんとの関係が深まるほど時間配分もしやすくなる点に、私は働きやすさを感じています。

この記事でわかること

  • 1日最大7件を訪問する日の実際
  • 病棟やクリニックと比べて感じた働きやすさ
  • 訪問手当やオンコール手当の考え方
  • 子育て中の看護師が転職前に確認したい条件
  • 聞きにくい条件を転職エージェントへ確認する方法

訪問看護は子育てと両立しやすい?

私はクリニックに所属するパート看護師として、訪問看護の応援にも入っています。

勤務時間は8時30分から16時までです。

子育て中の私が訪問看護で働いて感じたよさは、一日の予定を見通しやすいことです。

病棟では、ナースコールや急変、緊急入院などで予定が変わり、記録が残って残業になることがよくありました。

クリニックは残業こそ少ないものの、患者さんが集中して来院すると、忙しさが急激に増します。

訪問看護でも、利用者さんの体調変化によって予定どおりに進まない日はあります。

それでも、基本的には訪問する利用者さんと時間が決まっています。

同じ利用者さんを何度か訪問すると、必要な看護や観察するポイントも分かってきます。

「次の訪問までに、ここまで終わらせよう」

このように、自分で時間を考えながら動きやすいことは、訪問看護の魅力です。

1日最大7件でも、慣れると時間配分がしやすくなる

訪問予定を確認しながら住宅街を移動する子育て中の訪問看護師

一日訪問看護を担当する日は、多いと午前4件、午後3件の計7件を回ります。

午後の訪問が続くと、事業所へ戻ってから記録を始めるため、16時までに終わらないこともあります。

そのため、「訪問看護なら毎日必ず定時で帰れる」とは言い切れません。

ただし、7件すべての看護を、毎回一から考えるわけではありません。

継続して訪問している利用者さんであれば、普段の状態やケアの流れが分かります。

確認するポイントが絞れるようになると、時間を配分しやすくなり、気持ちにも余裕が生まれました。

訪問看護の忙しさは、件数だけでは決まりません。移動距離や必要な処置、利用者さんの状態によっても変わります。

求人を見るときは、一日の訪問件数だけでなく、担当する利用者さんの傾向も確認しておきたいところです。

子どもの予定がある日は、記録方法を相談している

私は自宅に仕事を持ち込みたくないため、普段は事業所で記録を終えてから帰ります。

ただ、どうしても子どもの予定がある日は、先に帰宅して自宅で記録することもあります。

私の勤務先は小規模な事業所なので、子どもの予定について相談しやすい環境です。

私は実際に利用していませんが、事前に相談をすれば、自宅や訪問先から直行直帰が可能な場合もあります。

自宅で記録できるか、直行直帰ができるかは、事業所によって異なります。

自宅で記録する場合は、次の点も確認が必要です。

  • 自宅での記録が認められているか
  • 記録が勤務時間を超えるときは、どのように対応するのか
  • 個人情報を安全に管理できる仕組みがあるか

子どものお迎えを優先するために、無給で仕事を持ち帰ることになっては、両立しやすい働き方とは言えません。

勤務時間の扱いまで含めて確認しておきましょう。

病棟やクリニックより、自分のペースを作りやすい

病棟では、予定していた仕事がナースコールや急変、緊急入院によって止まることがありました。

一日の終わりに記録がまとめて残り、残業するのが当たり前になっていた時期もあります。

クリニックは病棟より残業が少ないものの、患者さんの受診状況によって忙しさが変わります。

その点、訪問看護は訪問する時間と利用者さんがあらかじめ決まっています。

もちろん、訪問先で状態が変化していたり、予定より時間がかかったりすることもあります。

それでも、同じ利用者さんを継続して担当すると、必要な看護や普段の様子が分かるようになります。

次の訪問時間を意識しながら、自分で仕事の流れを組み立てやすいことは、子育て中の私にとって大きなメリットでした。

病棟・クリニック・訪問看護の違いについては、こちらの記事でも紹介しています。

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利用者さんの暮らしに触れられることも魅力

自宅で高齢の利用者さんと向き合って話を聞く訪問看護師

訪問看護では、利用者さんと一対一で関わる時間があります。

何度か顔を合わせるうちに、その方の生活や個性が見えてきます。

これまでどのような人生を歩んできたのか、大切にしている考え方などを話してくださることもあります。

名前を覚えてもらい、頼りにしていただけることも増えていきました。

私が入職した頃から、長く訪問を続けている利用者さんもいます。

普段の様子を知っているからこそ、「今日は表情が少し違う」「いつもより動きにくそうにしている」といった小さな変化にも気づきやすくなりました。

病棟やクリニックでは、患者さんの生活そのものをゆっくり見る機会は多くありません。

利用者さんの暮らしや考え方に触れながら、その方に必要な看護を考えられることは、訪問看護ならではのやりがいです。

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子育て中の私はオンコールを担当していない

私は現在、オンコールを担当していません。

パート勤務であることや子どものこともあり、勤務先が配慮して担当から外してくれています。

一方、私の勤務先では、常勤看護師が週に2〜3回ほど担当し、週末も交代で対応しています。

オンコールの体制は事業所によって大きく異なります。

訪問看護に興味があっても、「オンコールがあるなら、私には無理」と思う方もいるかもしれません。

しかし、事業所によっては、パート勤務はオンコールなし、子育て中は回数を相談できるなど、条件を調整できる場合があります。

求人票に「オンコールあり」と書かれているだけで諦めず、実際の担当回数や免除の可否まで確認することが大切です。

訪問看護のお金事情は事業所によって異なる

訪問看護の給与は、基本給や時給だけでは比較しにくいところがあります。

事業所によって、次のような手当が設けられているためです。

  • 訪問件数に応じた手当
  • オンコール待機手当
  • 電話対応手当
  • 緊急訪問手当
  • 一定件数を超えた場合のインセンティブ

私の場合は、クリニック所属の看護師が訪問看護の応援に入ると、訪問件数に応じた手当が付きます。

これは、パート勤務だから付く手当ではありません。

クリニックに所属する常勤看護師が訪問看護の応援に入った場合も、同じように件数手当が付きます。

一方、訪問看護に所属する常勤看護師には、同じ仕組みの件数手当はありません。

このように、同じ職場でも所属や給与体系によって、手当の考え方が異なることがあります。

オンコール手当は金額だけで判断しない

日本看護協会の「2024年度 訪問看護ステーション看護職員の賃金に関する調査」では、手当を1円以上支給している事業所の平均額は次のとおりでした。

手当の内容支給事業所の平均
オンコール待機のみ1晩・1日あたり2,353円
電話対応1回あたり2,287円
緊急訪問1回あたり3,527円

出典:日本看護協会「2024年度 訪問看護ステーション看護職員の賃金に関する調査」

これは、すべての事業所で支給される金額ではありません。

電話対応や緊急訪問の手当を支給していない事業所もあり、手当の仕組みには差があります。

子育て中の場合は「いくら支給されるか」だけでなく、次の点も確認しましょう。

  • 月に何回担当するのか
  • 実際に電話が鳴る頻度
  • 緊急訪問になる頻度
  • 翌日の勤務に配慮があるか
  • 子育て中の免除や回数調整ができるか

収入が増えても、夜間や休日の対応によって家庭生活への負担が大きくなる可能性があります。

金額と生活への影響を、あわせて考えることが大切です。

聞きにくい条件は転職エージェントを通して確認する

訪問看護への転職を考えたとき、確認しておきたい条件はたくさんあります。

しかし、応募前や面接で、「子どものお迎えがあるので、本当に16時に帰れますか?」「オンコールを免除してもらえますか?」「子どもの急な体調不良でも休めますか?」と直接聞くのは、気が引ける方もいるのではないでしょうか。

採用への影響を考えてしまい、本当に知りたいことを聞けない場合もあります。

そのようなときは、ジョブサポ看護師のような転職エージェントを通して確認する方法があります。

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自分の希望条件を担当者へ伝え、応募前に事業所へ確認してもらえるか相談できます。

転職前に確認したいこと

訪問看護へ転職する前に確認したい8つの条件をまとめた図解
  • 一日の最大訪問件数
  • 記録を含めた実際の退勤時間
  • 直行直帰ができるか
  • 記録が勤務時間を超えるときの対応
  • 子どもの予定や急な休みを相談できるか
  • オンコールの担当回数と免除の可否
  • 訪問手当やインセンティブの条件
  • 車の運転が必要か、自転車で回れる範囲があるか

すべての希望が通るとは限りません。

それでも、入職前に条件を確認できれば、「思っていた働き方と違った」というミスマッチを減らしやすくなります。

看護師転職サイトの体験談|子育て中の初転職で感じたメリットと不安
子どもが小学1年生のとき、退職から約1年後に看護師転職サイトを利用した体験談です。登録後の連絡方法、しつこい連絡への不安、子育てと両立する求人条件の決め方、在職中に転職活動を進めるポイントを看護師歴20年の筆者が紹介します。

訪問看護への転職を具体的に考えている方へ

訪問看護は、求人票に書かれた勤務時間だけでは、実際の働き方が分かりにくい仕事です。

訪問件数や記録方法、オンコールの回数によって、家庭への影響も変わります。

直接聞きにくい条件がある方は、訪問看護の求人について相談できる「ジョブサポ看護師」を利用する方法もあります。

未経験から『訪問看護』へキャリアチェンジを徹底サポート!

まずは、何時までに帰りたいか、オンコールを担当できるか、週に何日働きたいか、どのくらいの収入を希望するかを整理したうえで、希望に合う求人があるか相談してみてください。

まとめ|家庭に合う事業所なら訪問看護は選択肢になる

訪問看護にも、件数が多い日や記録が残る日はあります。

一方で、訪問予定を把握しやすく、同じ利用者さんとの関係が深まるほど、看護の流れや時間配分をつかみやすくなります。

利用者さんの暮らしや人生に触れ、長く関われることも訪問看護の魅力です。

子育てと両立するために大切なのは、「訪問看護だから働きやすい」と判断するのではなく、その事業所の条件を具体的に確認することです。

直接質問しにくいことは、転職エージェントを通して確認する方法もあります。

自分と家族に合う条件を整理しながら、訪問看護を次の働き方の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。