看護師パートは何時間働く?勤務時間・扶養・収入のバランスを考える40代看護師ママ

看護師パートは何時間働く? 看護系
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「パート看護師になれば、仕事と子育てを両立しやすくなるのかな?」

そう考える一方で、「週に何日、何時間くらい働けばいい?」「勤務時間を減らしたら、収入はいくら減る?」「扶養を外れたら、かえって手取りが少なくならない?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

パート看護師の勤務時間に、全員に共通する正解はありません。

必要な収入だけでなく、夫の扶養に入るのか、勤務先の社会保険へ加入するのか、国民健康保険と国民年金を自分で支払うのかによっても、適した勤務時間は変わります。

私はフルタイムの管理職を辞め、現在はクリニックで週3〜4日、8時半から16時まで働いています。

収入は月10万円ほど減りましたが、残業や持ち帰り仕事がなくなり、自分と子どものために使える時間が増えました。

この記事では、私の実例を交えながら、看護師パートの勤務時間を決めるときに考えたい、収入・扶養・社会保険についてお伝えします。

私が選んだのは週3〜4日、8時半から16時まで

16時に帰る看護師ママ

現在の勤務時間は、平日の8時半から16時までです。この時間帯にした理由は子どもの学校時間に合わせて決めました。週3〜4日の契約で、残業や休日の呼び出しはありません。

「パートは1日何時間」と一律に決められているわけではありません。

厚生労働省では、パートタイム労働者を「同じ職場の通常の労働者より、1週間の所定労働時間が短い労働者」としています。同じパート看護師でも、働く日数や時間、担当業務は職場によって異なります。

私の場合は、子どもの生活と自分の体力、必要な収入を考え、現在の働き方に落ち着きました。

フルタイム時代は定時どおりに帰れなかった

時間を気にする看護師ママ

フルタイム時代の勤務時間は、9時から17時15分まででした。

しかし、実際には8時半前に職場へ到着し、職場を出られるのは19時頃。残業はほぼ毎日のようにあり、休日も月に何度か職場へ行っていました。

休日に職場へ行っても、私の場合は給与が発生する勤務ではなく、自分の時間を使って残った仕事を片づける状態でした。

フルタイム時代は、定時が何時かよりも、実際に何時まで仕事に縛られているかのほうが問題でした。現在は16時に仕事が終われば、その後は自分と家族のために使える時間になります。

収入は減ったけれど、取り戻せた時間がある

パート勤務になった当初は、フルタイム時代より月収が20万円近く減りました。

その後、少しずつ勤務時間を増やし、現在の減少額は月10万円ほどです。やはり、パート勤務の一番大きなデメリットは収入が減ることでした。しかしパート勤務にしたことで得たものも多くありました。

  • 自分一人で過ごせる時間ができた
  • 子どもの話をゆっくり聞けるようになった
  • 学校行事に対応しやすくなった
  • 休日に体力を回復できるようになった
  • 仕事を家に持ち帰らなくなった

私は収入をただ諦めたというより、収入の一部を時間と心の余裕に置き換えたと感じています。

看護師としての責任はあるけれど、管理業務はなくなった

現在のクリニックでは、看護技術や診療介助など、一般的な看護業務を中心に行っています。一つひとつの業務に看護師としての責任があることは、フルタイムでもパートでも変わりません。

一方で、スタッフの管理や面談、病棟運営、委員会活動、持ち帰り仕事、休日に対応する仕事はなくなりました。記録は必要事項を簡潔に残す形で、現在は月1回のスタッフミーティングに参加する程度です。

看護師として患者さんに関わりながらも、仕事の責任を家庭まで持ち帰らなくなったことは、私にとって大きな変化でした。

パート看護師の扶養と社会保険を整理

これはパート看護師の税金上・社会保険上の扶養と、扶養内・勤務先の社会保険・国民健康保険の3つの働き方を整理した図になります。

パート看護師の扶養と社会保険

パートの勤務時間を決めるとき、単純に「週に何日働けるか」だけでは決められません。

私自身、パートになった当初は夫の扶養に入り、扶養の範囲内で働いていました。しかし、子どもの学年も上がり、生活に余裕が出てくると「もう少し働けそう」と思うようになります。そこで勤務時間を増やした場合、今度は扶養を外れる収入になるかどうかを気にしなければなりません。

  • 勤務時間を増やし、勤務先の健康保険・厚生年金へ加入する
  • 勤務先の加入条件を満たさず、国民健康保険・国民年金を自分で支払う

勤務時間を増やしても、保険料の負担によって手取りが思ったほど増えないことがあります。「何時間働けるか」ではなく、「保険料を支払った後、手元にいくら残したいか」まで考えることが大切です。

「扶養」には税金と社会保険の2種類がある

扶養について調べると、いろいろな金額が出てきて分かりにくく感じるかもしれません。これは、同じ「扶養」という言葉でも、税金上の扶養と社会保険上の扶養があるためです。

  • 税金上の扶養:配偶者控除など、世帯の税金に関係する
  • 社会保険上の扶養:健康保険料や年金保険料に関係する

この記事では、勤務時間と手取りへの影響が大きい、社会保険上の扶養を中心に考えます。

夫の社会保険の扶養内で働く場合

2026年4月以降、給与収入のみで一定の条件を満たす場合は、過去の給与明細や源泉徴収票ではなく、労働条件通知書や雇用契約書に記載された賃金・勤務時間・手当・賞与などから、今後1年間の収入を見込んで扶養認定を受けられる可能性があります。

ただし、収入だけで決まるとは限りません。夫の収入との関係や、加入している健康保険の認定条件も確認が必要です。

  • 契約上の年間収入
  • 賞与や手当の扱い
  • 勤務時間を増やした場合の年間収入
  • 夫が加入している健康保険の認定条件

扶養内には、健康保険料や年金保険料の負担を抑えられる利点があります。一方で、働ける時間があっても収入を調整しなければならず、「もっと働けるのに働けない」と感じることもあります。

勤務先の社会保険へ加入する場合

勤務先の条件と本人の労働時間などが加入要件を満たす場合は、勤務先の健康保険・厚生年金へ加入します。保険料は原則として勤務先と本人が負担し、厚生年金へ加入した期間は将来受け取る年金にも反映されます。

ただし、加入要件を満たした場合は、加入するかどうかを自由に選べるわけではなく、原則として加入が必要です。

社会保険の加入結果は勤務先によって変わる

社会保険の加入条件

社会保険のルール自体は法律で定められていますが、週の所定労働時間、正職員の勤務時間・勤務日数に対する割合、雇用期間の見込み、勤務先の従業員数、事業所が任意適用を選択しているかなどによって、加入対象になるかどうかが変わります。

特にクリニックは、病院と比べて従業員数が少ない職場もあります。

2026年9月時点では、従業員数51人以上の対象事業所などで週20時間以上働き、その他の要件も満たす短時間労働者は、勤務先の社会保険へ加入する場合があります。

一方、従業員数の少ないクリニックでは、この短時間労働者向けの加入要件に該当しないことがあります。ただし、正職員の所定労働時間・日数の4分の3以上働く場合や、職場が任意適用を選択している場合などは、加入対象になる可能性があります。

求人票だけで判断せず、面接や契約前に勤務先へ確認することをおすすめします。

※2026年10月には、短時間労働者の社会保険加入に関する月額8万8,000円以上という賃金要件が撤廃される予定です。

※制度改正が続いているため、応募時点の条件をご確認ください。

私は国民健康保険と国民年金を自分で支払っている

私は現在、夫の扶養を外れていますが、勤務先の社会保険へ入るほど勤務時間を増やしていません。そのため、国民健康保険と国民年金を自分で支払っています。

勤務先の社会保険へ加入するために、今より勤務時間を増やす方法もあります。

しかし、せっかくパート勤務を選んだのに、保険へ入るために勤務時間を増やし、自分や子どもとの時間が再び減ってしまうと、私が働き方を変えた目的とは合わなくなります。

私は現在の収入だけでなく、自分の時間を持つことも大切にしたかったため、今の働き方を選びました。

国民健康保険料は、住んでいる自治体や前年の所得などによって異なります。扶養を外れる前には、勤務先の社会保険に入った場合と、国民健康保険・国民年金を自分で支払った場合の両方を確認しておくと安心です。

看護師は短時間でも扶養を外れやすい

看護師のパートは、他の仕事と比べて時給が高くなる傾向があります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、2025年の看護師の短時間労働者の1時間当たり賃金は全国平均1,933円でした。同じ調査における短時間労働者全体の平均は1,518円です。

地域や職場によって金額は異なりますが、看護師は少し勤務時間を増やしただけでも年間収入が増え、社会保険の扶養範囲を超えやすい職種だと考えられます。

年間収入(目安)の計算方法

時給×1日の実働時間×年間の勤務日数=年間収入の目安

実際には賞与や手当、欠勤などによって変わるため、労働条件通知書も一緒に確認してください。

契約前に確認しておきたいこと

「パートだから休みやすい」「定時で帰れる」とは限りません。特に子育て中の看護師は、契約前に次の内容を確認しておくことをおすすめします。

契約前に確認したいこと

求人票に「子育て中のスタッフ活躍中」と書かれていても、急な休みへどのように対応しているかは職場によって異なります。遠慮せず、具体的に確認しておいたほうが安心です。

何時間働くかは「自分が何を得たいか」で決める

「子育てと仕事の両立をするための働き方」にどれが正解ということはありません。

  • 今、自分や家族との時間が欲しいのか
  • 毎月の手取りを増やしたいのか
  • 将来受け取る年金を厚くしたいのか
  • 子どもの成長に合わせて働き方を変えたいのか

この優先順位を整理したうえで、自分に合う勤務時間を考えてみてください。

まとめ|扶養を外れた後まで考えて勤務時間を決める

勤務時間の決め方

看護師は他の短時間労働者と比べて時給が高い傾向があり、少し勤務時間を増やしただけでも、社会保険の扶養範囲を超えやすい職種です。

そのため、扶養内で働くことだけでなく、扶養を外れた後まで考えておく必要があります。

  • 勤務時間を増やし、勤務先の健康保険・厚生年金へ入る
  • 現在の勤務時間を保ち、国民健康保険・国民年金を自分で支払う

ただし、勤務先の社会保険は、加入条件を満たすと原則として加入が必要です。

どの働き方が合うかは、自分が得たいものによって変わります。「時間」「現在の収入」「保険料の負担」「将来の年金」の中で、今の自分は何を優先したいのか。そこから逆算して勤務時間を決めることが、自分に合ったパート勤務を見つける第一歩だと思います。

「今の働き方をこのまま続けていいのかな」と迷っている方へ、私自身が働き方を変えた経験や、子育てと両立しやすい職場についてまとめた記事もあります。よろしければ、あわせて読んでみてください。


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出典・参考資料