「今の働き方を変えたい。でも、転職したことがないから動くのが怖い」
仕事と育児の両立に悩みながらも、初めての転職活動に踏み出せずにいませんか?
特に子育て中は、仕事と家庭を往復するだけで一日が終わります。求人を探したり、応募先と連絡を取ったりする時間まで作るのは簡単ではありません。
私が初めて本格的に転職活動を始めたのは、子どもが6歳、小学1年生のときでした。前の職場を退職してから、約1年が経った頃です。
転職サイトへ登録する前は、「電話が何度もかかってくるのでは?」「個人情報を登録して大丈夫?」という不安もありました。
この記事では、看護師転職サイトを実際に利用した経験から、次の内容をお伝えします。
- 登録後に聞かれたこと
- 実際の連絡方法や頻度
- 子育てと両立するために決めた条件
- 利用して感じたメリットと注意点
- 在職中に転職活動を進めるときの考え方
私自身は退職後に転職活動を始めましたが、管理職として、働きながら次の職場を決めた看護師も見てきました。
それぞれの立場から、初めての転職活動を無理なく進める方法を考えていきます。
先に結論|転職サイトは希望条件を整理するためにも使える
看護師転職サイトへ登録したからといって、紹介された求人へ必ず応募しなければならないわけではありません。
私の場合は、求人を見たり担当者と話したりするなかで、子育てと両立するために必要な条件がはっきりしました。
- 何時までなら働けるのか
- どこまでなら通勤できるのか
- 休日や呼び出しはどこまで対応できるのか
- 収入はいくら必要なのか
ただし、担当者とのやり取りや、希望と異なる求人を断ることが負担になる場合もあります。
登録前に「譲れない条件」と「連絡を受けられる時間」を決めておくと、転職サイトを利用しやすくなります。
仕事と育児を続けながら転職活動はできる?

在職中に次の職場を決めてから退職する看護師は、決して珍しくありません。
私が管理職をしていたときも、退職の申し出を受けた時点で、「すでに次の職場が決まっています」と話すスタッフは少なくありませんでした。
収入が途切れる不安を考えると、働きながら転職先を探したいと思うのは自然なことです。
一方で、仕事と育児を続けながら求人を探し、応募先と連絡を取り、面接の日程まで調整するのは大変です。
特に、夫の出張が多いなど、ほぼ一人で育児を担っている場合は、転職活動に使える時間も限られます。
最初から応募を急がず、次の順番で進めると負担を抑えられます。
- 今の職場で困っていることを書き出す
- 次の職場に求める条件を決める
- 求人を見て、実際にどのような選択肢があるかを知る
- 条件の合う求人が見つかってから応募を考える
「転職する」と決める前に、今の職場とほかの求人を比べるだけでも構いません。
今の働き方を続けるのか、環境を変えるのかを考える材料になります。
私が初めて転職サイトを使った体験談

転職活動を始めた3つの理由
退職後は、仕事から離れてゆっくり過ごす時間ができました。
しかし、約1年が経つと、少しずつ違う不安が出てきました。
① 収入がないことへの不安
働いていない期間が長くなるにつれて、収入がない状態をこのまま続けてよいのか不安になりました。
② 看護師のスキルが落ちる不安
これまで身につけてきた看護技術や判断力も、現場を離れているうちに落ちてしまうのではないかと感じました。
③ 現場から離れ「浦島太郎」になる不安
医療現場では、制度や機器、仕事の進め方が少しずつ変わります。
現場から遠ざかるほど、復職したときについていけなくなるのではないかという不安もありました。
この3つが重なり、本格的に再就職先を探し始めました。
子育てと両立するために決めた6つの条件
同じような働き方を繰り返さないため、最初に希望条件を整理しました。
私が譲れないと考えたのは、次の6つです。
- 子どもが不在の時間帯で、週3〜4日勤務
- 自転車で通勤できる範囲
- クリニックなど、夜勤のない職場
- オンコールや休日の呼び出しがない
- 土日休み
- 時給1,600円以上
条件をすべて満たす求人は多くありません。
それでも、子育てと無理なく両立するには何が必要なのかを明確にしたことで、求人を選びやすくなりました。
条件を決めるときは、次のように分けておくと便利です。
- 絶対に譲れない条件
- 相談できる条件
- かなえばうれしい条件
実際に利用した3つのサービス
私が利用したのは、マイナビ看護師、ナース人材バンク(現・ナース専科 転職)、ハローワークです。
マイナビ看護師
地域や雇用形態などから求人を探すことができ、自分が知らなかった働き方を知るきっかけになりました。
求人を見ていると、「看護師にもこんな職場があるんだ」と選択肢が広がりました。
ナース人材バンク(現・ナース専科 転職)
登録後は、これまでの経歴や希望条件などを確認されました。
連絡できる時間帯も聞かれたため、子どもが学校へ行っている時間をお願いしました。
求人情報は主にLINEで送ってもらい、興味のある案件があれば電話で詳しく確認する流れでした。
いつ電話がかかってくるか分からない状態ではなかったため、家庭の予定と調整しやすかったです。
※連絡方法や頻度は、サービスや担当者によって異なります。
ハローワーク
私が利用したハローワークには、子育てをしながら働きたい人向けの相談窓口がありました。
子育て中であることや希望する勤務時間を伝えたうえで、求人を一緒に探してもらえたのは安心でした。
転職サイトを使って感じたメリットと注意点
良かったこと
✅ 短時間で情報を集められた
仕事や育児をしながら、一件ずつ求人を探すのは大変です。
希望条件に合う求人を紹介してもらえるため、限られた時間でも情報を集めやすくなりました。
✅ 希望条件を言葉にできた
担当者へ希望を伝えるために、「何時まで働けるのか」「何を譲れないのか」を具体的に整理できました。
✅ 興味のある求人だけ詳しく確認できた
興味のある求人だけ電話で確認でき、すべての案件について話さなくてよい点も助かりました。
困ったこと・注意したいこと
⚠️ 募集が終了していた求人があった
気になる求人について問い合わせたところ、すでに募集が終了していると言われたことがありました。
掲載の更新と募集終了のタイミングがずれる場合もあるため、気になる求人は現在も応募できるか確認が必要です。
⚠️ 希望と異なる求人を紹介されることがあった
日勤や土日休みを希望していても、条件から外れた求人を提案されることがありました。
提案されたからといって、無理に応募する必要はありません。
「今回は勤務時間が希望と合わないため見送ります。今後は○時までに退勤できる求人をお願いします」と簡潔に伝えれば十分です。
⚠️ 利用後も案内メールが届くことがあった
転職先が決まったあとも、求人案内のメールが届くことがありました。
利用を終えるときは、電話やメールでの案内を停止したいことを伝え、配信設定や退会方法も確認しておくと安心です。
初めて転職サイトを使う4つのコツ

1|連絡できる時間と方法を最初に伝える
「平日の10時から14時」「求人紹介はLINE、詳しい相談は電話」など、対応できる時間と方法を具体的に伝えます。
2|譲れない条件と相談できる条件を分ける
希望条件が多い場合も、すべてを同じ優先度にしないことがポイントです。
「勤務時間と土日休みは必須」「時給は条件によって相談可能」など、優先順位を決めておきます。
3|希望外の求人は簡潔に断る
断るための長い理由を考える必要はありません。
合わない理由と、今後紹介してほしい条件を短く伝えましょう。
4|最初から登録先を増やしすぎない
複数のサービスを比較する方法もありますが、仕事と育児で忙しい時期に登録先を増やしすぎると、連絡への対応が負担になります。
まずは1社を利用し、物足りなければ追加する方法でもよいと思います。
最終的に私が職場を決めた方法
私は転職サイト経由ではなく、元職場の知人からの紹介で現在の職場に就職しました。
決め手になったのは、最初に考えた6つの条件を満たしていたことです。
転職サイトで就職先は決まりませんでしたが、利用したことが無駄だったとは思っていません。
さまざまな求人を見たことで、自分の希望条件が明確になり、紹介された職場が自分に合っているか判断できたからです。
転職サイトは、就職先を決めるためだけでなく、求人を知り、自分の条件を整理するためにも活用できます。
訪問看護も転職先の候補に入っている方へ
子育てと両立できる職場を探していると、夜勤のない働き方として訪問看護が候補に挙がることもあります。
ただし、同じ訪問看護でも、事業所によって勤務時間やオンコールの回数、休日、教育体制は異なります。
求人票を見ただけでは、自分の希望条件に合う職場なのか判断しにくいこともあるでしょう。
「訪問看護に興味はあるけれど、自分に合う職場を一人で探すのは不安」という方は、訪問看護の転職支援を行う「ジョブサポ看護師」に相談する方法もあります。
まずは現在の働き方で困っていることや、次の職場で譲れない条件を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
訪問看護への転職を具体的に考えたい方へ
ジョブサポ看護師のサービス内容を確認するまとめ|転職への勇気が出ないときは、条件を書き出すところから
初めての転職活動では、登録後の連絡や個人情報の扱い、どのような求人を紹介されるのか分からない不安があります。
今回のポイントをまとめます。

- 在職中に次の職場を探す看護師は珍しくない
- 登録前に譲れない条件を整理する
- 連絡を受けられる時間帯と方法を最初に伝える
- 希望に合わない求人は無理に応募せず、簡潔に断る
- 求人票だけでなく、残業や休日対応などの実態も確認する
- 最初から登録先を増やしすぎず、自分が対応できる範囲で利用する
私は退職してから転職活動を始めましたが、管理職時代には、働きながら次の職場を決める看護師も見てきました。
どちらが正解というわけではありません。
収入を途切れさせたくないのか、まずは心身を休めたいのか。自分と家族の状況に合わせて、無理のない進め方を選ぶことが大切です。
今すぐ応募する勇気が出なくても、まずは今の職場で困っていることと、次の職場に求める条件を書き出してみてください。
それだけでも、これからの働き方を考えるための一歩になると思います。
これまでの記事に転職活動の参考となる内容のものもあります。一度ご覧ください。
退職を伝える前に準備しておきたい方へ
「辞めたいけれど、上司に言い出せない」という方に向けて、私が退職を伝えるまでに行った準備をまとめています。

クリニックと訪問看護で迷っている方へ
子育てとの両立や仕事内容、オンコールなど、両方で働いた経験から違いを比較しています。

訪問看護の仕事を詳しく知りたい方へ
訪問看護のメリットだけでなく、一人で判断する責任や時間管理、オンコールなどの注意点も紹介しています。


